日本バレーボールの魅力 世界と何が違うのか
日本のバレーボールの魅力は、世界と比べて守備力が高いことです。平均身長で世界を下回る日本は、これまでの日本バレーボールの歴史のなかでも勝利するために守備力を徹底して磨き上げてきました。熱血指導の代名詞として女子バレーの漫画で描かれているシーンでも、何度もレシーブ練習する選手の姿が描かれています。男女を問わずボールがコートに落ちるまであきらめずに追いかける姿が観客の心を惹きつけるのです。
「にっぽんチャチャチャ」という声援は、多くの方が一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。室内のスポーツのなかでも観客が一斉になって声援を送る光景は、テレビ越しでも迫力や活気が伝わってきます。テレビ越しに会場にいるような気になって声援を送っている方も多いのではないでしょうか。選手のプレーだけでなく、会場で沸き起こる声援もバレーボールの魅力なのかもしれません。
ただ、いくら守備力が高くても、相手のコートにボールを落とさなければ勝てません。世界で好成績をおさめた時には、必ずと言っていいほど存在したのが名セッターです。勝利するためには平均身長で世界を下回る日本にとって、いかに正確にアタッカーのポイントにセッターがトスをあげるかが、攻撃力を高める重要なポイントでした。
男子では猫田勝敏選手、女子では中田久美選手が有名で活躍した年代は違いますが、二人とも世界一のセッターと称され優れた功績を残し、日本のバレーボールの歴史に名を刻んでいます。いずれにしてもセッターがいいトスを上げるためには、他の選手がいいレシーブをすることです。やはり日本のバレーボールの魅力は、守備力が高い事といえます。